実質賃金と物価指数

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実質賃金と物価指数

私達は資本主義経済社会で働き、生活しています。生活を豊かにする方法の基本は、実質賃金の向上です。

 実質賃金は、企業、政府、日銀の3者の役割で形成されます。名目賃金を社員に分配する企業、税の徴収と分配を最適化する政府、製品サービスの売り買いに必要な通貨価値を最適化する日銀の3者です。

 名目賃金を向上するために、企業は利益最大化に必須の競争力の高い製品サービスを開発提供し続ける必要があります。その為に社員の知識レベルを向上する継続的な教育研究開発投資が不可欠です。

 政府は、税の徴収にあたって全ての国民にとって公平公正であることを目指し、また、その分配も資本主義経済で発生する富、所得の不均衡を最大限補正し、貧困を縮小、排除し、より多くの国民の生活を豊かにする税の徴収と分配が求められます。

 日銀は、実体経済循環で製品サービスの購買に使われる通貨の価値を安定させることで、企業、政府の活動が計画どおり推進、実行できるよう、支えることが求められます。先進諸国の経済成長で国際的な通貨流通量が増大し、特に近年は株式債権等の売買に伴う金融経済の通貨売買が実体経済以上に通貨価値を変動させています。通貨変動はあらゆる資材製品等の貿易価格を変動させ、物価変動に敏感に影響します。

 企業、政府、日銀が適切に協調し、かつ、それぞれが切磋琢磨し最善を尽くすことで国民の実質賃金の向上に貢献することを期待しています。